「黄色い6000系電車」は、なぜ誕生したのか 西武鉄道「中の人」が明かす色へのこだわり

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地下区間に初めて入った西武の黄色い電車

西武鉄道に「黄色い6000系電車」が走り始めたのは2015年4月18日のことだ。運行開始からちょうど8カ月が経過したことになる。

いまから40年以上前、1969年の101系登場から、西武鉄道の車両といえば「黄色い電車」であった。車体色が青色ベースに変わったのは1992年に登場した6000系からだ。今回の主役となる電車である。

地下鉄への直通対応車も

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通常の6000系(左)と「黄色い6000系電車」(右)

それ以降は西武鉄道のコーポレートカラーであるブルーとグリーンを入れた最新型の30000系、そして2017年春に登場予定の40000系と、その流れが続いている。

6000系は小竹向原駅で接続する東京メトロ有楽町線・副都心線へ乗り入れし、有楽町線は小竹向原~新木場駅間(小竹向原~和光市駅間も一部走行)、副都心線は小竹向原〜渋谷駅間、渋谷駅から先は東急東横線を経由し、みなとみらい線元町・中華街駅まで直通する、当社唯一の地下鉄直通対応車である。

「西武の電車が他社線内で走っているが、黄色くない。黄色い電車が他社線を走ったらどのような変化が現れるのだろうか」。こんなきっかけから「黄色い6000系電車」の企画は始まった。

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