東急、エリア最大商業ビルで銀座バトル参戦 投資額1800億円、「東急プラザ銀座」開業へ
銀座にエリア最大となる大型商業ビルが、2016年3月31日に開業する。
名称は「東急プラザ銀座」。立地は東京・銀座の数寄屋橋交差点の一角にあり、テナント数は125店。地下2階から地上11階までの全13フロアが店舗で、延べ床面積は約5万平方メートル。江戸切子をモチーフにしたという総ガラス張りの外観デザインが目を引き、ランドマークとしての存在感は抜群だ。ビルの6階には、11階まで27メートルぶち抜きの巨大吹き抜け空間を設け、カフェラウンジでくつろげるようにした。
「銀ぶら」の立ち寄りスポットを目指す
枝垂れ桜を植えた屋上や、ビル隣地の数寄屋橋公園も一体整備し、「銀ぶら」途中の休憩にも気楽に立ち寄ってもらうことを狙う。東急不動産の植村仁社長は「銀座を訪れる人が必ず訪れる場所にする」と意気込む。高所得者層など特定の層にターゲットを絞らず、幅広く客を集めるスタンスだ。
銀座エリアではすでにトップブランドの出店が一巡している。そうした事情もあり、フラッグシップストアのフロアと位置づけるビル1~2階は、テナント募集に苦労したようだ。バリー、エンポリオ・アルマーニなどが出店を予定するが、「『伝統と革新』をコンセプトにテナントをそろえようとしていたら、ちょっと時間がかかってしまった」(東急不動産)。
3~5階に新業態店舗を出店する東急百貨店は、銀座エリア初出店のブランドで8割をそろえた。同社の二橋千裕社長は、「高級ブランドからファストファッションまで何でも揃っている銀座で、独自性をどう出すかにいちばん注力した」という。
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