維新、「円満離婚」とは程遠いドタバタの内幕

具体的な解党日もまだ決まっていない

民主党の中にはそんな彼らを「裏切り者」として見ている者もいると聞く。だが彼らとて、しばらくは不満を口にできないだろう。来年夏には自民党だけがずば抜けた1強多弱の構図で参院選を迎えるため、小さなことにこだわってはいられない。

江田憲司氏の動向も気になるところだ。8日に発表された役員表には、江田氏の名前はどこにもなかった。6日に行われた代表選で松野氏が再任された時、松野氏は「水面下で大変動いてもらっている」と江田氏に感謝の言葉を述べるとともに、壇上に上がって一言述べるように求めたが、江田氏はこれをやんわりと拒否している。

それでも江田氏は維新の党で、もっとも実力者であるに違いない。11月11日夜には民主党の前原誠司氏と細野豪志氏と民主党の解党と新党結成を話し合っている。ただこれは岡田克也民主党代表を始め、多くの議員の賛同を得られずに終わっている。

民主との「合併」に向けた高いハードル

民主党と維新の党は、とりあえずは統一会派までは実現するだろう。しかしその先の新党結成となると、さまざまな困難が生じてくる。

たとえば新党の名前だ。松野氏らは「民主党」を断固として受け入れるつもりはない。一方で数の上で勝る民主党側は、維新の党を吸収合併するという意識がある。

最も大きいのは、手続き上の問題だ。「維新の党と一緒になることはやぶさかではない。ただ解党して新党となると、国会議員だけの問題ではなく、地方組織全てを作りなおさなくてはいけなくなる」(民主党関係者)。つまり、支部解散のために急きょ収支報告書を作成しなければならないなど、事務的な作業が膨大になり負担が大きいというのだ。それを一気にすることができないというのが、解党反対派の主張だ。

両党は10日に両院議員総会を開き、統一会派についての意思を決定する予定だが、決して明るい側面だけではない新会派の形成に、国民は期待を抱くことができるのだろうか。

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