“並み”の上場企業になったので、もう一段レベルアップを--大谷喜一・アインファーマシーズ社長

“並み”の上場企業になったので、もう一段レベルアップを--大谷喜一・アインファーマシーズ社長

2年に1度の薬価引き下げにもかかわらず、調剤薬局の売り上げが前年を上回るペースで伸びているアインファーマシーズ。都市型ドラッグストアの物販事業も黒字経営に転換した。

前2012年4月期に経常利益100億円を初めて突破し、2年後の14年4月期に売上高2000億円、経常利益135億円達成を目指すアインファーマシーズの戦略を、大谷喜一社長に聞いた。

--5月は、処方箋枚数が前年同月比で5.6%増、処方箋単価も同1.1%増となり、月次売上げは同6.7%増。2年に1度の薬価改定の影響で4月の月次売上は同0.5%減となったのに、その翌月には復調。業績は順調ですね。

調剤薬局は4月1日に500店を超えた。毎年買収を含めて60~70店ペースで出店していくが、1店舗ずつちゃんと収益が上がることが重要。そのために圧倒的な投資を行っている。

過去の中期計画と同じように今回も利益目標は前倒しで達成できた。ただ、2年後の売上高目標2000億円には、この間に2社程度の調剤チェーンを買収しないと届かないかもしれない。激変するマーケットでは「こうだ」と断言できないから、それはわからない。ネガティブなものを想定しながらちょっとだけ先読みすることで、つねに経営を進化させる取り組みを行い、もう一段のレベルアップを行うという考え方を全社員に伝えていきたい。いずれにせよ、前期の経常利益が105億円となり、ようやく“並み”の上場企業になったのではないかと感じている。

--もう一段のレベルアップとは、具体的にどういうことを示すのか。

医薬分業という国の政策と、社会のニーズとが後押しし、マーケットの成長に乗っかって事業が拡大してきた。しかし、成熟期に入っており、この先は厳しい政策が打ち出されるかもしれない。(医療保険制度という)公的セクターに属するとの自覚をしっかり持ちながら、生き残るためには、調剤薬局事業を徹底的に磨き上げ、あらゆる部分で業界のスタンダードになるという意気込みが欠かせない。

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