夏野さん、ドコモは「自動車通信」で儲かる? 「貸しキッチン」ビジネスに可能性はあるか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

Q2 レンタルキッチンで新ビジネスを立ち上げたい!

先日、レンタルキッチンを借りる為に既存の予約サイトを使ったところ、とても使い辛いことがわかりました。

レンタルキッチンというマーケットは今後もっと大きくなっていくと思います。しかも、金額と用途を入力すれば地図上で閲覧できるairbnbの様なサイトがあればもっと見やすいですし、レンタルスペースのairbnb版の様なCtoCのプラットフォームサイトを作りたいと思いました。

かなり大きな先行者がいる中で今からスタートしても追い抜けるでしょうか? またどの様な事に注意したら良いでしょうか?

夏野さんの見解は?

Q2 どうせなら「貸しレストラン」にしては?

まず、ビジネスモデル的に言えば、マージンが大きくないので“旨味”はそれほどないですね。時間貸しの単価は数千円ですから、1件のマッチングが成立しても得られる収益は1000円程度でしょう。しかも需要が莫大にあるわけではないので、市場規模もたかが知れています。

もしそれでも興味があるのなら、「貸しレストラン」にしてはどうでしょうか? レストランを営業日以外や営業時間外に貸し出すのです。しかも、希望があれば料理も提供する。もし料理を出せば単なる貸し切り営業ですよね。

レストランの営業に必要な経費のうち、家賃などの固定費はかなりの割合を占めます。レストランにとっては、その固定費をいかに賄うかが重要になりますから、お店が空いている時間に貸し出すことに積極的なところも多いでしょう。

場所貸しでしたら、仕込みなどは貸している時間に続けてもらっても構わないでしょうし。

※ 週刊『夏野総研』のメールマガジン(有料)を定期購読すると、質問を投稿することができます!

夏野 剛 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

なつの・たけし

早稲田大学政治経済学部卒業、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。執行役員マルチメディアサービス部長を務め、08年に退社。現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任。経産省所轄の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー現任。ダボス会議で知られるWorld Economic Forum の“Global Agenda Council”メンバーでもある。


 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事