35歳商社マンは、転職して芝浦を本丸にした 大企業の看板を下ろした拓哉は通用するのか

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とはいえ、正直、海外赴任の花形は、欧米主要国。もちろん、これらの安全なエリアの場合、手当も少ないですが、女性も、駐妻狙いでついてくるって言いますし、あこがれはありましたよね。

薄っぺらいとはわかっていつつ、コンゴは、あまりに想定外でした。海を渡れるか? 自分に問いかけて、即答できない自分がいました。

大学同期がCEO?インタビュー記事の焦燥感…

一度きりの人生だし、新しい世界で勝負をしてみようと思いました。

数年前、転職相談した時点では、大幅な年収アップを提示されましたが、34歳で総合商社の平社員は、潰しが効かないそうです……。エージェントは申し訳なさそうに言いました。「給与は、よくて微増、だいたいが維持、下がることも覚悟してください」と。「俺の市場価値、いよいよ頭打ちなのか……」と折れかけましたね。

そんなとき、Facebookで、大学時代の友人のタケシが、インタビューされている記事を見かけたんです。タケシは「5MINUTES」という動画制作会社のCEOをやっているそうです。初めて聞いた会社名でした。正直小馬鹿にしてたんですが、「これからの動画市場で天下をとる」って熱く語っているタケシは、同じ年齢とは思えないほど自信にあふれていました。

同期が、注目されている企業のCEO!? 動揺を隠せないが、チャンスとも思えた

ちょっとイラついた心を落ち着かせようと、「5MINUTES」を検索してみたんです。どうせ、ぽっと出の自称ベンチャー野郎だろうと。そうしたら、いろんなニュース記事が出てくる出てくる……「注目のベンチャー企業」とか、「2015年はこの企業が来る!」とか。

こんなに注目されてるのかと正直動揺しました。俺と同じ歳でメディアにこんなに注目されてるやつがいるって。タカハシにヤキモキしてたけど、視線をずらせばこんなすごいやつもいたんです。

けど、どこかで、いいチャンスだと打算的に考えている僕もいました。

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