35歳商社マンは、転職して芝浦を本丸にした 大企業の看板を下ろした拓哉は通用するのか

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一旗揚げようという戦士の本丸にふさわしい、芝浦のタワーマンション

タケシは、一応「COO」という肩書きをくれましたが、要はCEOが考えたことを形にしていく雑務担当でありオペレーション担当です。今は名刺片手に、新規クライアントへのアプローチと、モデル事務所などへの営業と、人事採用。何でも屋です(笑)。

正直、仕事は泥臭いし、頭の悪そうな若造にタメ口で「5MINUTES? 何それ」と言われて、カチンとくることもあります。喉元まで「俺は総合商社出身のエリートだぞ」と出かけましたが、ぐっとこらえました。転職してもなお、水戸黄門の印籠のように、商社の看板をかざそうとしている自分の器の小ささに苦笑いです。

35歳にして仕事の根本を学んだ

戸惑うことも多いですが、自分のアポイントひとつで会社の業績にダイレクトに影響するやりがいはありますね。会社にきたって仕事なんてないんですよ。ないってことは売り上げが立たない。錬金術なんて魔法はないから、売り上げをつくるため、出かけていくんです。今さらながら、仕事の根本の仕組みを、35歳になって初めて学んでいる気がします。

「5MINUTES」はA DASH VENTURESから1億円の資金調達も決まり、これからギアを入れていく時期に入っていました。スタートアップの幹部として蒲田在住は少し恥ずかしいかなと思い、芝浦アイランドのブルームタワーへと引っ越しを決めました。

家賃は18万円。年収は下がったけれど、スタートアップで働き詰めなので、商社時代のように飲み歩くことも減りましたし、財布はそこまで痛みません。はじめてのタワーマンション! ここなら人を呼んでも恥ずかしくないですし、これから一旗揚げようという戦士の士気を高め、羽を休める場所への投資はけちってはいけませんよね。って、まぁ、言い訳なのですが(笑)。

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