星野リゾートがトマムを中国系に売った理由

独占!星野佳路代表に直撃インタビュー(上)

ファンドには、必ず出資している投資家がいて、どこかで出口戦略を決めなければならない。9年間という期間は比較的長いが、ファンド側としても、結論を出す時期に来ていたという事情がある。

ここから再生の第2ステージとして、もうひとリスクとれ、われわれの成長戦略に合意してくれる投資会社が必要だった。そのために、今回、フォースンという投資会社と組むことにした。

――トマムの投資会社交代が話題を集めた理由は、新しい所有者であるフォースンが中国企業だったという点にある。

2014年11月15日号で復星についてリポート。2014年6月には「ついに日本上陸、中国企業『復星』の全貌」を配信している

それは偏見だ。会社を見ていなくて、たまたま上場していた場所で見ている。フォースンという会社は中国だけでなく、中長期的な視点で、世界中に投資している会社だ。

確か、2014年の「週刊東洋経済」で、フォースンが日本に投資を始める準備をしているという記事があったはずだ。

中国で上場しているが、もともと学生2人がスタートした民間企業。フランスのクラブメッド(旧地中海クラブ)などにも投資しており、国際的な視点を持ったいい会社だ。

ファンドと組んで始まる再生の第2ステージ

――フォースンと組んだ第2ステージの再生戦略をどう描くのか。

2006年に開設し、夏場の集客の成功事例となった「雲海テラス」

トマムは1983年に開業しているが、日本のスキーリゾートはどれもバブルの頃に開発されたもので、新しいものはほとんどない。この20年余りで、世界のスキーリゾートは進化した。

トマムの雪質や山は世界トップクラスのスキーリゾートになる可能性がある。

そのためには、世界の新しい潮流に合あわせた、積極的な投資が必要だ。昔はゲレンデがあって、そのふもとに、ベースとなるレストランやホテルがあった。スキーを担いで、子供の手を引っ張って、歩かなければならなかった。

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