パナソニックが株主総会を開催。11年度の巨額損失や株価低迷に対し批判相次ぐ
(大坪社長)(尼崎の投資を決断した当時は)薄型テレビの競争は”投資競争”であった。いろいろな衆知を集めて判断したが、結果としては非常に大きな損失を出したということで反省している。
--有機ELテレビで韓国勢に遅れをとっているのではないか。
(吉田・AVCネットワークス社社長)有機EL分野では先般、ソニーとの協業を発表した。各社が有効な工法を現在開発している段階だと認識しており、パナソニックも経済的な工法を開発している最中。過去プラズマで大きな失敗をしたので、事業としてしっかりと見据えて取り組んでいく。
--巨額赤字を計上した責任をとり、大坪社長は会長に昇任するのではなく、辞任すべきではないか。
(大坪社長)11年度(の業績)は大変申し訳ない経営結果ではある。(社長在任中は)事業構造の改革などいろいろな施策をうち、環境革新機構への道筋をつけてきた。今回、新しいマネジメントスタッフに経営のバトンタッチを決めた。私は今までの経験をいかし、津賀新社長の補佐という自分の役割をまっとうしたい。
--大規模な解雇は日本経済に大きな影響を及ぼす。ワークシェアリングなどの手法で、人員削減数を減らせないのか。
(中川能亨・人事総務担当常務)(改革は)事業ありきということで考えており、人の削減ありきということでは考えていない。原則は社内での配置転換を行っている。育児や介護など個々の事情やワークシェアリングについても可能な範囲で対応する。