「お前は俺のマネジメントに不満があるようだな。何が不満か教えてくれ」
と間違った認識で上司と対話する必要が出てきたり、あるいは部下の人心がつかめていないと落ち込む姿を見せられたりと、困ったことに遭遇することになる可能性があるからです。
ちなみに当時の同僚の話ですが、社内転職を考えて、隣の部署の事業部長に「いろいろ話を聞かせてください」と食事に誘ったところ……店で今の上司に遭遇。すると、後日、
「そんな姑息なことする奴とは仕事したくない」
と職場で干されてしまう状態になってしまいました。余談ですが社員が頻繁に使う店で秘密の会話はしないようにしたいものです。
さて、話を戻して社内転職も普通の転職と同じように転職意思は同じ職場では悟られないようにしましょう。しかし、一方で社内転職するためには、自分を売り込むことが必要。
ちなみに自分の組織がいかに魅力的であって、将来どう成長を描いてしていくのか? という、ある意味、社内で人を集める力が優れているリーダーの下に、人材は集まります。
私が若手の時代であれば、直属の上司でもあった藤原和博さんや、『じゃらん』などリクルートの新雑誌を立て続けに創刊した、あそびとまなぶ研究所のくらたまなぶさんの事業部門は超人気で、社内転職したくても相当な倍率だったと記憶しています。
ちなみに藤原さんは、民間から公立中学の校長になったことで一躍脚光を浴びましたが、会社に勤務していたときも社内で話題の人物。
当時新規事業といわれる情報通信というコンピュータ部門や、システム部門という、一見地味で、文系の営業志向の人材からはつまらなく見えた部門のトップに就いたときも、独特のビジョンによるプレゼンテーションで多くの人を集めていました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら