アジア繁栄のために女性に“力”を与えよ--ヴィシャカ・デサイ アジアソサエティ理事長、リー・クアンユー公共政策大学院副学長 アストリッド・トゥミネス


 アジアの興隆に世界の注目が集まっている。だが、アジアでトップまで上り詰める女性はほとんどいない。社会規範が女児や女性の価値を押し下げ、性別選択が目的の中絶によって、この世に生まれ出ない女児は中国とインドだけで年に推定130万人に上る。

女性はアジアの経済発展から恩恵を受けてきた。世界経済フォーラムのグローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2011年版によれば、多くの国々では男女不平等の格差が縮まっている。女性に関する指標は、健康、教育、経済的な機会、政治的な権限などの面で前進している。こうした変化は将来のリーダーシップ獲得につながる可能性がある。

さらに家族や王家が絡む要因により、最高の政治的ポストに就いた女性もいる。実際、アジアには世界のどの地域よりも多くの女性国家元首がいる。この事実と一部の女性の経済的な成功が、女性の役割、地位、能力に対する認識の変化をもたらしている。

アジアにおける女性のリーダーシップを示すデータによれば、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドがつねに先頭集団に入っている。女性管理職比率、昇進比率、報酬、賃金の平等などの経済的・職業的変数も考慮に入れると、シンガポール、モンゴル、タイ、マレーシアも先頭集団に入ってくる。

南アジア諸国は、総合的な男女平等においては最低水準だが、政治的権限で上位5カ国のうち3カ国(スリランカ、バングラデシュ、インド)を占めている。さらに女性議員(ネパールとパキスタン)、女性大臣(バングラデシュ)、行政府の女性リーダー比率(インド、パキスタン、バングラデシュ)などでは最も進んでいる。

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