相手が少し冷静になって初めて、次のステップである「要因分析」と「再発防止策」の提示が可能になる。ここで重要なのは、理路整然としたプロセス説明だ。
「今回の失敗に至った要因は2つあります。特に2つ目の〇〇という状況判断が、最も影響を及ぼしました」
例えばこのように、自分の行動のどこに問題があったのかを自分なりに分析して報告する。その際に必要なことは「事実(実際に起きたこと)」と「解釈(自分なりの)」と「気持ち(感情)」を分けて、「事実(実際に起きたこと)」を中心に報告することだ。「解釈(自分なりの)」や「気持ち(感情)」は、基本的に要因分析の邪魔にしかならない。
「次は気をつけます」といった精神論ではなく、「次からはこの確認作業を工程に加えます」「自分の行動のこの部分をこう変えます」という、具体的な行動レベルの改善案を相手に伝える。仕事の進め方やルーティンを「構造的に変える」ことで、再現性のある対策となる。
「この要因分析と再発防止策で十分でしょうか? これで進めてよろしいでしょうか?」と相談するプロセスで、失敗というネガティブなできごとは、上長の合意を得た「改善プロセス」へと昇華される。
この一連の流れを「型」として教えていれば、若手社員は失敗を過度に恐れる必要がなくなる。失敗してもお作法通りの順で対応すれば、ダメージは最小限に抑えられ、業務範囲も広がっていくだけでなく、「あの社員はしっかり分析できる」という評価にすらつながるからだ。





















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