「父が見放すほど劣等生」スピーチの天才"チャーチル"実は演説が苦手な過去

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チャーチルの写真
(写真:Andrew_Howe/Getty Images)
高市総理が自民党総裁に選出された直後に放った「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」のフレーズは、新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれて話題となった。さらに就任後初めて行った衆参両院本会議での施政方針演説では「成長のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくってまいります」と述べた高市総理。著述家の真山知幸氏は「何度も同じフレーズを繰り返すテクニックは、チャーチルもよく用いました」と話す。演説の名手として知られるイギリスの首相チャーチルだが、かつてはスピーチが苦手だったという。「苦手」を「得意」に変えた裏には、涙ぐましい努力と膨大な読書があった。
著述家の真山知幸氏の新著『本を読む人だけが、“自分の壁”を突破できる』から一部抜粋・再構成し、チャーチルの武器を磨いた読書習慣を紐解く。

「演説の名手」の意外な素顔とは?

カリスマ的リーダーとは「話す言葉で人の心を動かせる人」だといってよいだろう。イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルがまさにそうである。

チャーチルといえば、巧みな比喩で冷戦を予見した名演説「鉄のカーテン」を行うなど、スピーチの名手として知られている。国民を鼓舞するために、チャーチルが演説でとりわけ重視したのは、「言葉のリズム」だ。

演説のテンポをよくするため、チャーチルは、いくつかテクニックを用いた。同じ言葉で始まる短いセンテンスを繰り返す「アナフォラ(首句反復)」と呼ばれる技法や、接続語なしにセンテンスを連ねる「アシンデトン(連辞省略)」と呼ばれる技法がそれにあたる。

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