筆者は今アラフォーだが、10代のころのバイト先で、ちょっとしたミスをボロクソに怒鳴られた体験がある。怒鳴られたくなくて考え抜いた処世術は「失敗をゼロにするには、そもそも何もしないこと」という事実だった。
ただ、何もしないとそれはそれで「サボっている」と怒られる。次に考えたことは「できることだけをやればいい」ということだった。つまり、「失敗」について「絶対にやってはいけない」と強く思えば思うほど、「未経験のこと」や「難しそうなこと」にチャレンジしたくなくなる。
それは確かに、ミスを生まないかもしれないが、実態は「成長の停止」。業務範囲は広がらず、スキルもアップデートされないことになる。これが「失敗をゼロにする」ことを目指した場合の、「不都合な事実」なのだ。
失敗はなくすべきものではなく、リカバリーして成長につなげるための「プラス材料」。その考え方を組織に定着させることこそが、まず企業が取り掛かるべきことだ。
失敗発生後の「お作法」をスキルとして教える
こうした認識を実践レベルで落とし込んでいくために必要なのは、具体的な「失敗発生後のリカバリースキル」を教えることだ。筆者はこれを、社会人としての「お作法」と呼んでいる。
多くの新人が失敗を恐れるのは、失敗そのものというより、「失敗によって発生する悪影響(怒られる、評価が下がる、空気が悪くなる)」だ。ならば、その悪影響を最小化する「手順」を、プログラミングや営業トークと同じように、一つのスキルとして順序立てて教えればいい。





















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