冒頭のAさんのケースは、周りは何とも思っていないのに自分だけが自己否定してしまったケースだが、もし彼がこうした「お作法」を知っていれば、頭の中で応用して違う結果になっていたかもしれないとも思う。
「研修の理解が自分だけ遅れている。これは自分の予習方法に間違っていた部分があったのかもしれない(分析)。講師に話して(相談)どうすればいいのか助言してもらおう(改善)」。そう思えるだけで、メンタルの防御力は格段に上がる。
失敗は「成長にとってのプラス材料」になる
失敗はゼロにはできない。だが、お作法によってその悪影響を「100」から「10」や「20」に抑えることはできる。そして、そのリカバリーを繰り返すうちに、若者のメンタルは鍛えられ、以前だったら致命傷になって辞めたかもしれない失敗でも、擦り傷にしか感じず、また前を向けるようになる。これが、実社会で生き抜くための本当の「強さ」ではないだろうか。
「失敗が怖い」と身構える若者に必要なのは、寄り添う優しさだけではない。失敗という荒波を乗りこなすための「認識」と「具体的なスキル」を授けることだ。
失敗を適切に経験させ、リカバリーさせ、成長へとつなげる。そのサイクルを回せる組織こそが、これからの時代、優秀な若手人材から選ばれ、生き残っていくだろう。新人研修で伝えるべき、基本的かつ重要な社会人スキルとして捉え直すことが急務だろう。
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