団地の怪「ベランダに焼きそばが!」空から食べ物が降ってくる珍事件! 犯人捜しより有効だった"管理組合の解決法"

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こうした隣人トラブルで大切なのは「犯人捜し」や「原因究明」ではなく、「どう対処するか」なのだと知った食べ物の落下事件。この事件に取り組んだことで、後日、心温まるエピソードが生まれました。

【後日談】B君の階段のコミュニケーションが活性化

総会準備も大詰めを迎えた4月。私はFさんと管理会社フロントマンS君と一緒に委任状の数をこまめにチェックしていました。全住戸の4分の3にあたる90戸の票が集まれば、大抵の議案は問題なく通るからです。そこへ少し出遅れていたB君から連絡が。

B君「たった今、僕のところに1階のお父さんが来てくださって、出欠が出そろいました」

私「高齢のお父さんが階段を上がってわざわざ? 何があったん?」

B君「委任状の書き方を間違えたらしくて、謝りに来てくださったんです。『後は頼むで!』って(笑)」

私「すっかり階段に馴染んだんやね……よくできました!」

イラスト
1階のお父さんに認められ、理事長との連携もスムーズ。入居2年でこれだけの存在感を発揮できたのですから、理事も悪いことばかりじゃありません(イラスト/てぶくろ星人)

2年前に引越してきたばかりで階段理事に当たったB君。会社と自宅を往復するだけの毎日では「団地の人とほとんど会わない」と言っていました。ところが、今回の隣人トラブルに巻き込まれたことで、はからずも問題を共有した階段の人たちとコミュニケーションが取れるようになり、今ではすっかり階段の人たちと連携が取れるようになっています。このようなご近所づきあいに立ち会えたことは、私の理事長時代の最も心温まる思い出の一つとなりました。

文/水野康子

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