「お似合いすぎる」「雰囲気が似てるよね?」の声相次ぐ…【金メダル《りくりゅうペア》】の"相性"を裏づける科学的理由

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りくりゅうが所属する木下グループの木下直哉代表は、現地で歴史的瞬間を見届け、2人にそれぞれ1000万円、計2000万円の特別ボーナスを支給する意向を示している。

23年の年間グランドスラム達成時も1400万円ずつの報奨金を贈っており、木下グループはりくりゅうのペア結成時の19年から、活動費・遠征費・専用リンクの確保まで全面的に支援してきた。

実は今回の金メダルは、単なるスポーツの感動にとどまらない。

木下グループには今大会で出場したアイスダンスとペアの日本代表選手が全員所属しており、ブランド露出効果は計り知れない。企業がアスリートを長期的に支援する「先行投資型スポンサーシップ」が実を結んだ好例とも言える。

だが、なぜ企業は「りくりゅう」に投資し続けたのか。そこには、競技成績への期待だけでない、もっと潜在的な理由もあると考えている。

りくりゅう
フリーで世界歴代最高得点をマークし、喜びを分かち合う2人(画像:三浦璃来公式Instagram @riku9111より)

0.1秒で「信頼できる顔」を判定する脳のメカニズム

プリンストン大学のアレクサンダー・トドロフ教授の研究(※1)は、その問いへの答えの1つを示してくれる。

トドロフ教授らは、人が他者の顔から「信頼性」や「有能さ」を判断するのにかかる時間を実験で測定した。結果は驚くべきものだった。わずか100ミリ秒、つまり0.1秒という瞬時の判断が、より時間をかけて行った判断とほぼ一致したのだ。

さらに興味深いことに、時間を増やしても判断の内容は変わらなかった。人間の脳は、顔を見た瞬間に、ほぼ自動的に相手の「信頼性」を評価してしまうのである。

この自動的な判断のカギを握るのが、脳の扁桃体だ。扁桃体は「脅威か安全か」を瞬時に判定する原始的な機能を持つ。表情筋の微妙な動きが、扁桃体の「この人は近づいても大丈夫か」という信号を左右する。

トドロフ教授はこの仕組みを「感情表現システムの延長」として解釈しており、顔の評価は人類が進化の過程で獲得した生存戦略の一部だという。

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