「やる気ないなら帰れ」と思った過去…年を重ねて変わった他人の見方。織田裕二×亀梨和也が赤裸々に後悔と不安を語る"40代の生き方談義"

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――亀梨さんが演じる林冲は、過酷な運命に翻弄されながらも誇りを失わない人物です。
演じる中で感じたことと、林冲が宋江​という人物に惹かれていく理由を、どのように捉えていましたか?

林冲
(画像:(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW/NTTドコモ)

亀梨:林冲を演じて感じたのは、「芝居をしている」というより「その時間を生きていた」という感覚でした。雪山などの厳しい撮影環境も含めて、役を作るというより、自然と身体ごと役に重なっていった感じです。

そんな中で、宋江という存在はとても大きかった。自分のこと以上に周囲を見て、どんな立場の人も受け止めてくれる。その揺るがない器があるからこそ、「この人と一緒に進みたい」と自然に思えたんです。

現場でも、織田さんがそこに立っているだけで、「もっとやれる」と思わせてくれる安心感がありました。この作品に参加できたことは、自分にとって大きな経験だったと感じています。

「志だけは汚さない」──変わらない時代を、どう生きるか

──今作では、理不尽な権力への怒りや仲間との絆など、現代にも通じるテーマが描かれています。演じていて、お二人が「今の社会に伝えたい」と感じたことはありましたか?

織田裕二
(撮影:長田慶)

織田:正直、嫌になりますよね。

何百年、何千年経っても、どこの国でも、権力を持つ側と持たない側の構図は変わらない。

時代は進んでいるはずなのに、人間そのものはあまり変わっていないんじゃないか、と感じることが多いです。

制度や仕組みは整ってきた。でも、それで本当に人は幸せになったのか。
声を上げる人は減り、「良くなった」と胸を張って言い切れない自分がいる。

この作品で描いているのは、理想論ではなく、現実の中でどう戦うかということです。

どれだけ手段を選ばざるをえなくても、志だけは汚さない。それがいちばん伝えたいポイントですね。観終わったあとに、少しでも「元気が出た」「エネルギーをもらえた」と感じてもらえたら、それで十分だと思っています。

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