「洗濯機でガンガン洗ってもヨレない!」累計26万枚のワークマン《980円Tシャツ》が季節商品から"通年レギュラー"になった納得の訳

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以前に筆者は機械メーカーで働いていた。その頃に購入していたワークマンのTシャツはゆったりとしたものが多かった。なぜワークマンはタイトなTシャツを開発したのだろうか。その背景には職人のニーズの変化がある。

「以前はゆとりのある作業服が好まれていましたが、現在はタイトなシルエットの服が人気です。普段着のような見た目で、現場の作業環境に耐えられるような商品が求められていますね」

平置きしたところ
平置きするとこんな感じ(写真:筆者撮影)

このTシャツの特徴はとにかく頑丈なことだ。週に2回のペースで着て約3カ月経つが、生地のヘタリは少ない。摩耗を気にしなくてよいため、最近は部屋着としても使うようになった。

松重さんは「開発する過程で洗濯機に何度も入れて、耐久性を確認する試験を第三者機関で実施しています。それをクリアして一定の品質に達してから販売をスタートしました」と話す。

さらに、抗菌機能も備えている。具体的な加工方法は企業秘密だが、素材に対する表面加工などで機能を付与しているという。

ハンガーにかけたところ
使用感があっても形状のへたりは少ない。首回りが伸びないのもよい(写真:筆者撮影)

タグを見ると本体は綿100%で襟や裾などのリブも97%。生地は一般的なTシャツよりも分厚い。スウェットより生地は薄いが、触ってみると不思議なゴツゴツさを感じられる。

Tシャツ生地
普段のTシャツと比較して0.3ミリほど分厚い(写真:筆者撮影)

この厚みは夏以外の筋トレに最適だ。ドライメッシュ素材とは異なり、風を通しにくいため、適度な保温性がある。準備運動をした後、体を冷やさずにトレーニングに臨めるのだ。

さらに、生地がゴワゴワしているので、マシンの座席に座って背中をつけた時に体をしっかり固定できる。フォームが安定するため、運動に集中しやすいメリットもある。

一方でデメリットもある。水分を吸収しやすく、乾きにくい点だ。洗濯をした後に部屋干しをしていると他のTシャツよりも乾きにくい。ランニングなどで大量の汗をかく場合、体を冷やす可能性があるため、注意が必要だ。

職人向けから一般向けへ―980円Tシャツ誕生の裏側

そもそも「ヘビーウエイトコットン耐久抗菌半袖Tシャツ」はどのような経緯で開発されたのだろうか。その背景にはワークマンプラスの展開がある。

「以前にこの素材を使った職人さん向けの服を販売していました。ワークマンプラスの展開を始めた2018年頃にその商品を購入する一般の方が多くて。そのシャツのデザインをカジュアル化した製品を開発しました」

このTシャツの強みは980円という価格だ。筆者も店頭で3枚同時に購入してしまったが、このようなまとめ買いはよく見られるという。

「何枚も一緒に購入される方が多いですね。毎年安定的に売れていますし、リピートされるお客様も多い印象です」

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