MCプーラで電動格納式トップの開閉を行う際、フードが後ろヒンジで開く。すると、大きなトライデントが見える。おおげさな演出だが、“これこそマセラティ”と私は評価している。ファッションでいうと、アルマーニの「イーグルロゴ」やヴェルサーチの「メデューサ」などと共通するものを感じさせる。
なにしろ、ほかでは得がたいマセラティの個性といえば、エロさ、もとい官能性だ。それがイタリアのファッションブランドとどこか通じるように、私には思える。
官能的なMCプーラのデザインと性能
MCプーラも、デザインをはじめ、強烈な加速性とエンジン音、それにわずかな手の動きにすばやく反応するハンドリングのよさなど、陶然とする走行性能を持つ。
トップを開けて走ったときも爽快。12秒でオープンになる開閉時間は、イタリアの競合よりMCプーラのほうが速いとうたわれる。
同時に、ボディの抑揚が極端なまでに強調されたエクステリアデザインと、レーシングカーの要素も適度に取り入れたインテリアデザインの組み合わせもおみごと。
そこは、今もマセラティ車の核にある部分だと、自ら90年代のマセラティ製クーペに乗る、マセラティ ジャパンの木村隆之社長は認める。
「マセラティの本質はラグジュアリー性で、台数を追求すればいいというクルマでないのです。一時は台数を追いかけそうになりましたが、需要と供給の関係では、つねに需要が1台上回っている、そこを大切に考えたいと思わせるモデルです」



















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