中高年の独身男性が年下女性にアプローチ…「おぢアタック」は本当に罪深いのか検証した結果

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夫年上婚が減ったとはいえ、別に10歳や20歳年の差婚はそもそも全体からすれば微々たるものです。一番減っているのは、20代における1〜6歳差の「ちょっと夫年上婚」であり、むしろそこが減った原因を探る必要があります。

20代の「ちょっと夫年上婚」が減ったワケ

ひとつには、職場結婚が難しくなったことがあります。職場でのコンプライアンスが厳しくなり、職場内でのアプローチはセクハラ扱いされるリスクがあるからです。

もうひとつは、上方婚のジレンマ問題です。女性は自分より最低1.5倍の年収の相手を希望しがちです(参照→『年収500万円以上の男性を希望しても2割しかいない…結婚に必要な年収が「インフレ」してしまった構造的問題』)。女性が20代後半で自分の1.5倍の年収の相手を探すとなると、それは年収の高い企業の相手か年上の相手を探すしかなくなるわけです。そして前者は大体彼女がいます。

同い年婚がいいよといわれてもそれではどうしようもありません。男性側も同い年では年収希望に合致しないと断られてしまいがちです。

婚姻数が激減する中で同い年婚の比率が高まっているのは、それが望ましい形であるからではなく、全体が減ったがための結果にすぎず、真の課題は、かつて結婚のボリューム層であった「20代でのちょっと夫年上婚」の激減にあります。

平均値という実体のない数字に惑わされると、現実に即した課題認識すらできなくなります。年の差がダメだとか、年収がダメだとか、とかく数字のスクリーニングの前に、お互いに「その人を見る」「関係性を作る」というリアルな機会こそが必要なのかもしれません。年齢や年収と結婚するわけではないのですから。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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