「魚が獲れず、輸入価格も上がり続ける…」安くておいしい魚を日本に取り戻す"たった1つ"の現実解
1990年以前は、ノルウェー産サバを買い付ける際に「国内の水揚げが増えそうだ」という兆しが出ると、相場が崩れるリスクがあるため日本のバイヤーが現地での買い付けを中止して引き揚げることもありました。
また、当時は日本以外に販売先がほとんどなかったチリ産ギンサケについて、まず日本に輸出し、日本国内で委託販売(売れ行きに応じて価格を決める形)にするケースもありました。つまり、それほど日本市場は重要だったのです。
水産物の輸入量が減り、単価も上昇
世界では水産物の需要量が人口増加などを背景に年々増加し、供給不足が進んでいきます。そしてこの傾向は、年々強まっています。
2025年の水産物輸入は、数量で3.4%減の208.5万トン、金額は3.6%増の2.1兆円でした。上のグラフは2024年までですが、輸入量の減少と輸入金額の増加は、中長期的に確実に続くでしょう。すでにおわかりのように、これは輸入される水産物の単価上昇を意味します。
これからも、一時的に国際的な影響(パンデミック、為替、関税)で輸入単価が前年比で下がったりすることはあるでしょう。しかし、その傾向は長続きせず、価格は再び上がっていくと考えられます。
輸入水産物が減る一方で、国内水揚げ量の減少も止まりません。全国108港の25年の水揚げ量は162万トンで、減少が止まらず24年からさらに6%減となっています。昨年はサンマやスルメイカが獲れたことが話題になりましたが、全体としては増えるどころか減少しているのです。
サケやサバ(太平洋系群)をはじめ、漁獲量が横ばいとされる世界全体の傾向とは異なり、日本はほぼ全滅状態と言ってよい状況です。例外は、国際的な圧力で資源管理が機能し始め、回復傾向にあるクロマグロぐらいです。


















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