三つ子の魂百まで(幼い頃に形成された人格は、年老いても変わらない)と言いますが、私の場合は「趣味嗜好」も百まで持ち越すタイプのようです。
流行は廃れますが、幼い日のときめきは、思いのほかしぶとく残ります。その感覚を羅針盤にして選び続けた結果が、この6畳の風景です。
暮らしは便利にならないが、QOLは上がる
狭い部屋なのだから、持ち物は少なければ少ないほどいい。余白が増えれば、空間は整い、掃除も楽になる。理屈だけでいえば、そのとおりです。
けれどゴチャゴチャしたわが家の、「ゴチャ」こそがわが家の持ち味。壁や棚のあちこちに並ぶレトロな缶、幼児期に愛読した絵本キャラクターのフィギュア、20年前は最先端だったペットロボット……どれも暮らしを便利にしてくれるわけではありませんが、私たち夫婦のQOLを確実に押し上げてくれます。
広さや新しさでは測れない満足が、そこにはあります。6畳1K、部屋が狭く持ち物が厳選されるからこそ、「好きの純度」が上がる。半世紀以上前の原稿が処分されることなく残り、わが家にやってきてくれたことに、運命的なものを感じつつ、額装された原稿を、ニヤニヤと悦に入って眺める日々です。

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