1錠で即死する「偽装された鎮痛剤」が蔓延するアメリカの緊急事態——24歳息子を奪われた母が告発する、巧妙すぎる"殺人薬"の罠

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パーカセットは通常、医師の処方がなければ入手できない。だが、ニックさんが働くピザ店の同僚が「パーカセット」を仲間うちで流通していることを知ったその親戚が、ニックさんに頼んだのだ。

「ニックはメッセンジャーで何度も彼に『自分は関わりたくないし、正しいことではない。嫌だ』と断った。でも身内であり年上の彼にしつこく何度も頼まれ、30ドルほどの資金を彼から渡され、しかたなく手に入れた」とパーカーソンさんは言う。

ちなみにこの親戚はこの事実や証拠をずっと秘密にしており、パーカーソンさんに告白したのはニックさんの死後3年も経ってからだった。

自宅待機命令が出ていたコロナ禍中の2021年に、病院内で働くエッセンシャルワーカーのパーカーソンさんは、息子が住む他郡に出かけることは許されず、ニックさんに会えない日々が続いていた。

アウトドアが大好きだったニックさん(写真:アンジェラ・パーカーソンさん提供)

1錠の半分だけを服用し亡くなった

親戚から何度もしつこく懇願されたニックさんはついに同僚からパーコセットを数錠手に入れ、親戚男性に何錠か渡した。そしてニックさんは自室で1錠を半分に割り、半分だけを服用し亡くなった。

ニックさんの部屋からその他のドラッグは発見されなかった。

「なぜニックが“鎮痛剤”だと思った薬を自分で服用したのかはわからない。コロナ禍中で気分が鬱々としていて、『ぐっすり眠れるかも』と思ってちょっと飲んだのかもしれない」と母親のパーカーソンさんは想像する。

翌朝ニックさんが死んでいるのを見た親戚男性は、自分が持っていた錠剤を慌てて全てトイレに流したという。

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