政界ウォッチャーの中で乖離する"世論調査の数字"と"取材現場での体感"、「自民圧勝」シナリオにつきまとう《違和感》の正体

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間もなく黒いワゴン車が滑り込み、国民民主党の玉木雄一郎代表が出現。街宣車の上に登り、演説を始めた。

聞き入る人の数はやや増え、その多くは街宣車の上の玉木氏にカメラを向けた。だが、昨年の参院選や一昨年の衆院選のような熱気は感じられず、声を出しづらそうな玉木氏の表情には疲労の色さえ見えた。

玉木氏は今回の衆院選のために金融機関から8億円を借り入れ、比例単独の2人を含めて104人を擁立。だが、前述の朝日新聞の中盤情勢調査では「比例区で公示前の16議席を固めたが、小選挙区では伸び悩み」との見通しが出た。目標の51議席にはほど遠い。

さらに、JNN(ジャパン・ニュース・ネットワーク)の終盤調査でも、24年の衆院選の28議席に及びそうにないという。

玉木雄一郎と神谷宗幣
国民民主党の玉木代表(左)と参政党の神谷代表(右)。両党との直近2回の国政選挙で躍進したが、今回はどうか(左写真:時事、右写真:ブルームバーグ)

190人を擁立した参政党は、小選挙区では5議席を含む30議席、比例区では950万票の獲得を目指すが、朝日新聞の中盤情勢調査では「比例区で10議席前後をうかがうが、小選挙区では厳しい」とされた。

それでも神谷宗幣代表は2月1日に新宿アルタ前でマイクを握り、「私は今日、体で感じましたよ。参政党への風向きが変わりました!」と元気よく叫び、集まった支援者たちを鼓舞した。

なおも健在なれいわ新選組・山本代表の熱量

国民民主党も参政党も直近2回の選挙では自民党から票を奪って躍進したが、自民党の顔が高市首相となった今回の衆院選では、それを期待することは難しい。

しかし国民民主党は、ともに連合(日本労働組合総連合会)を支持母体とする立憲民主党の層に食い込むことは可能で、実際に福井1区などに独自候補を擁立し、それが中道との軋轢となっている側面もある。

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