高市スープラもその一例? NSXにGT-R…「レストア=車の再生」が日本に自動車文化を芽吹かせる

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そもそもレストアは、超高額車や希少車を趣味材とするコレクター的な発想がある。

一方で、乗用車の多くは、ユーザーにとって結果的に消費財であり、一定の年数や走行距離に達すると買い替えることが一般的だ。ここに高額なレストア費用を負担する発想はない。

「AE86」に「GRヤリス」のエンジンを積んだトヨタの「AE86 G16E Concept」(筆者撮影)

ところが近年、「モノからコトへ」などと言われるように、超がつくほどではない高級車や庶民的な中小型車やミニバン、さらに軽自動車についても「クルマとの思い出を大切にしたい」という発想が広まってきている。

結果的に、現役当時は庶民的な存在だった“普通の乗用車”までもが、中古車市場で大きく値上がりしている状況だ。

「日本の自動車文化」がいま芽吹き始めている

こうしたレストアに関する社会の動きは、日本の自動車産業界の“変わり目”を象徴しているといえるだろう。「日本には自動車文化がない」と言われることもあるが、今それが芽吹きはじめているのかもしれない。

また、本年末にまとまる「令和9年度税制改正大綱」の中で、自動車税(軽自動車税)と自動車重量税を融合した「新税」の骨格が決まる予定となっている。1台のクルマを長く乗り続けることの大切さについても、抜本的な税制改正においてしっかりと議論してほしい。

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少し話が逸れたが、クルマの電動化や知能化に向けた社会の動きが加速する中でも、自動車を大切にし、そして長く乗る文化が広がっていくことは、これからの日本にとって大きなマイルストーンになるだろう。
 

桃田 健史 ジャーナリスト

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ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

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