高齢の親が湯船で倒れた・亡くなった…! 入浴事故を防ぐ「見守りの一工夫」。寒い時期に増える不慮の事故、子どもにできる対策とは?

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いまは元気で、デイサービスなどを利用しない親に対しても、ヒートショック対策を伝えておきましょう。もし、脱衣室や浴室に暖房器具を備えていない場合は、設置を提案するほうがいいでしょう。

あなたが「寒い」と感じたとすれば、親も寒いはず。高齢者は寒いことに慣れているだけで、ヒートショックの危険度合いは変わらないか、年齢が高い分、それ以上でしょう。

介護保険を利用するほどではない場合も、自治体によっては、介護予防の目的でちょっとした住宅改修の費用を助成するサービスを実施しているので確認を。手すりなどをリーズナブルに設置できるかもしれません。

また、一人暮らしの場合は、気になったらすぐに様子をのぞいてもらえるよう、信頼できるご近所の誰かに鍵を預けておくこともポイントです(入浴中の事故に限らず、住宅内での急病、ケガなどの際にも必ず役立ちます)。

他方、「自宅の風呂場は使わない」と割り切る方もいます。銭湯での入浴料金も高くなっていますが、自治体によっては敬老入浴事業で利用料の助成を行っているので「お得だ」と言うのです。

一例ですが、東京都港区の場合、70歳以上の人を対象に、1年間で年間最大52枚無料入浴券(通常1回550円)を給付しています(要申し込み)。

高齢の親が安心して入浴できるように

ただし、“入浴”を怖がりすぎないでください。メリットもあります。浴槽に浸かって入浴する頻度とその後の新規要介護認定との関係を調べた調査があります。その結果は、夏の浴槽入浴頻度が週7回以上の場合、週0-2回と比較して28%、冬では29%のリスク減少が見られました。

*千葉大学「お風呂の習慣(浴槽入浴)で要介護認定が3割減~高齢者約1万4千人 3年間の追跡調査」

不慮の事故が起こりにくい環境整備を行い、安心して入浴できるよう、子どもから働きかけたいものです。

入浴時の注意
入浴時の注意(画像:筆者作成)
太田 差惠子 介護・暮らしジャーナリスト

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おおた さえこ / Seko Ota

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。「遠距離介護」「高齢者住宅」「仕事と介護の両立」などの情報を発信。AFP(日本FP協会)の資格も持ち「介護とお金」にも詳しい。一方、1996年遠距離介護の情報交換場のNPO法人を立ち上げて子世代支援(~2023)。

著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第4版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第3版』(以上翔泳社)『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門第2版』(共著,KADOKAWA)など。

https://www.ota-saeko.com/

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