高齢の親が湯船で倒れた・亡くなった…! 入浴事故を防ぐ「見守りの一工夫」。寒い時期に増える不慮の事故、子どもにできる対策とは?

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Bさんの父親のように、湯船に浸かった状態で亡くなられた話を子の立場の方からときどき聞きます。

特に痛ましいのは……、今はあまりないと思いますが、以前は追い炊きした場合に、適温になっても自動で止まらないタイプの給湯器がありました。そんな給湯器を使っている親が追い炊きしたままの状態で亡くなると、家族でも見ることができない無残な状況のようです。

自宅以外の場所で入浴する方法も

こうした風呂場での事故は“不慮の事故”と表現されます。確かに、予測不能ではあるのですが、対策を講じておくことで、ある程度は防ぐことができます。

そもそも冬場に溺れる事故が増えるのは、温かい室内と寒い脱衣室や浴室との寒暖差が大きな原因です。血圧が急激に変動し、熱い湯に長くつかることにより体温が上昇し意識障害が起こります。いわゆる、ヒートショックの影響ですね。

高齢の親が家族と暮らしているケースでは、誰かが在宅の時間に風呂に入ってもらうといいでしょう。給湯パネルには、具合が悪くなったときに押せるボタンが備わったタイプが多いので活用を。

介護保険を利用していれば、浴室に手すりを付けたり、安定感のあるシャワーチェア(入浴用いす)や浴槽内いすを購入することもできるのでケアマネジャーに相談してみましょう。

問題は一人暮らしのケースです。ホームヘルプサービスを利用している方からは、「ヘルパーが来ている間に入浴する」という声をよく聞きます。

また、多くの自治体では一人暮らしの高齢者に緊急通報できる通報ボタンを提供するサービスを実施しています。「入浴中は脱衣室に通報ボタンを置いておく」という声を聞くこともあります。

しかし、AさんやBさんの親のケースを見ると、入浴中の本人が脱衣室にある緊急ボタンを押すことは困難かも……、とも考えてしまいます。

そこで頼りになるのが、Aさんの母親も利用しているデイサービスでの入浴です。必要に応じてスタッフからのサポートを受けられるので、要介護度が進行しても安心できます。

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