ヤフー、最年少役員が描くメディア戦略は? 「ニュースアプリ競争」は独自記事で攻勢
また、記者会見を中継したり、特集を組んだりと、自社で取材した独自コンテンツも充実させることで、他のキュレーションアプリとの差別化を進められるだろう。
――ポータルの「Yahoo!Japan」アプリなどは、ブラウザのサービスとあまり違いがない印象も受ける。
今後はアプリならではの機能を追加していくことが重要だと考えている。各都道府県別に異なるニュースを配信することも、アプリではやりやすいので、こうした取り組みを増やしていく。
同時に、ヤフーの各アプリをシームレスに使えるようにしていくことで、利便性を高める。イメージとしては、フェイスブック(FB)とFBメッセンジャーのようなアプリ間の連携だ。飲食店の予約をしたら、路線や地図のアプリが連動し、行き方が簡単にわかるようになれば、とても便利だ。
メディア、サービスともに強化する
――PVもユニークブラウザも、スマホからの利用が過半を占め、全社を挙げて取り組んできたパソコンからスマホへの移行に一定の成果が見えてきた。次の課題は何か。
アプリでの利用を考えた場合、ヤフーのサービスが日本で最も使われているとは言えない。
ヤフーはブラウザ時代に生まれた会社だ。スマホアプリ専業で始まったスタートアップ企業とは成り立ちが違うので、どこまで「アプリ脳」にしてサービスを作っていけるか、という部分では苦労があるかもしれない。
メディアと自社サービスの連携についても途上だが、強引にECなどの自社サービスに送客しても、長続きしないのが目に見えている。各サービスがより良質になっていくことで、メディアの集客力との好循環ができていくはずだ。
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