「孫正義」側近、幹部、ライバルが明かす正体 世界進出開始から3年、周囲が見た実像とは
2012年10月、米国携帯大手スプリントの買収を発表し、本格的な世界戦略に乗り出したソフトバンクグループ。孫正義社長は当時の会見で「いずれ世界一になる高い志はある」と話し、満面の笑みを見せた。
これを起点に、ソフトバンクは端末卸会社ブライトスター、スマホゲームのスーパ-セル、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど巨額買収を連発。持ち分会社の中国アリババは米国で上場し、ソフトバンクは巨額の含み益を手にした。
人材面でも、昨年に元グーグルCOOのニケシュ・アローラ氏がグループ入りし、インドや東南アジアのEC企業などに相次いで出資・買収を仕掛けた。国際化に舵を切る中で様変わりしたソフトバンク。この3年間で側近や幹部、ライバルが語った孫社長の実像とは、どのようなものだったのか。
動物園のような取締役会
グループ経営者が見た孫社長
宮坂学 ヤフー社長
川邊健太郎 ヤフー副社長
社外取締役であるファーストリテイリングの柳井会長兼社長が語っていた当時(2012年11月)、柳井氏が尊敬する日本電産の永守社長は社外取締役に加わっていなかった。その後、同氏が2014年6月に就任すると、ソフトバンクの経営会議は一段とにぎやかになったようだ。ソフトバンクの藤原和彦CFOは「取締役会で、社長以上にしゃべる人を初めて見た」と笑う。
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