「1時間並んだ店がまずい」で怒る人が陥る"盲点"――精神科医で僧侶が解き明かす、仕事も人間関係も壊す"しつこい怒り"のほぐし方

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●現代人の「二大ストレス」

ところが、現代における私たちを取り巻く環境は大きく変化しました。大昔のような、ケモノに食べられて死んでしまうといった直接的な脅威は、ほぼなくなりました。

その代わりにさまざまな新たな脅威が生まれました。その代表例が、

①競争社会
②人間関係

という2つです。

学校では過剰に成績を競い合い、社会では過剰に成果を競い合う。それが私たち現代人のストレスの源となっています。

さらに苦しむのが人間関係です。私たちは、人間関係に強い「快」を求めます。しかし、人間関係は「快」どころか、思いどおりにいかずに「不快」だらけです。

持続的なストレスがかかる「競争社会」と「人間関係」。それによって、私たちはなかなか怒りから解放されないのです。

●ストレスは体も壊す

持続的なストレスは精神的にも身体的にも悪影響を及ぼします。

精神的には、不安障害やうつ病などの精神疾患を引き起こす危険性があります。また、認知症にも関わるとされています。

心の不調に加えて体の不調、たとえば血圧や血糖値の上昇、免疫の低下による感染症にかかるリスク、また、がんのリスク増加にもつながる危険性があります。

ケモノから身を守ることが最大の危機管理だった太古の昔は、ケモノという脅威がいなくなれば血圧も血糖値も正常になり、心身の状態はすみやかに元に戻りました。めでたしめでたしです。

しかし、現代は「持続的なストレス」にさらされているため、極端にいえば、常にストレスホルモンが分泌され続けている状態です。この慢性的なストレスが、さまざまな精神的、身体的な疾患のリスクとなっているのです。

危機的な状況に陥る現代人

●怒りは未来をも左右する

さらに、「持続的なストレス」は、「仕事のパフォーマンス低下」の原因にもなります。

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