渋谷は25歳「ほろ苦エリート」が選ぶ街だった 高校時代から感じ続けた敗北感
蓋を開けてみれば、彼女は、この「女子大生ブランド」を利用し、堪能しきっていたビッチでした。
当時、六本木ヒルズのレジデンスに、愛宕グリーンヒルズ、品川のベイエリアのタワーマンション(は、女子大生から不人気だったらしい)などで頻繁に行われていたパーティーに、入り浸っているという完全な”クロ“。
美香は、そこで見つけたカネを持った社会人の男たちと、デートだ、旅行だって、贅の限りを尽くしていたらしいです。当時、彼女の非公開のmixiを見つけてしまったときの衝撃はすごかったですね。美香は、21歳で、箱根の1人一泊5万円以上する強羅花壇に泊まっていたり、代官山の『パッション』や、リニューアル前の『ロオジエ』の料理写真をバンバン上げてましたね。
mixiには、僕が連れて行った、新宿NSビルの夜景の見える和食屋とかの記載は皆無でした。「夜景すごく綺麗だね」って目をキラキラさせて喜んでいたのに……。
裏切られたというような感傷的な挫折じゃないです。「最後に愛が勝つ」といういかにもな教訓は、流行歌の戦略だったと気づいたんです。薬漬けのようにどっぶりと侵されていた自分を、「おい!死ぬぞ!」って叩き起こした感じ(笑)。
女は皆、羊の皮をかぶった狼のような、純情ぶった拝金主義者なんだと妙にすとんと腑に落ちました。
そこから、僕は、給与ランキング上位の企業に絞り、就職活動を進めていくことに決めました。美香のような拝金主義女を屈服させてやるってね。
渋谷に抱いた"劣等感"イイ女と、どう知り合う?
そんな辛酸を舐めたおかげで(?)30代で年収1000万円を超える今の会社に就職しました。現在、3年目。業績が良ければ100万以上出るボーナスを含めて、現在の年収は、約550万。僕は、夢の年収1000万円の大台の階段を着実に登っているし、会社名で得をしたかと言われたらわからないけれど、とりあえず、損をすることはなくなったと思いますよ。