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「危ない?」「反日?」「嫌われる」と思っていた…日中関係緊張の中、中国を1人旅した私の感じた"意外な実態"

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  • 佐藤 大輝 肉体派ライター・ウーバー配達員ライター
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心理学の名著『だれもわかってくれない』(早川書房)によると、人は見たいように見て聞きたいように聞く、「確証バイアス」と呼ばれる心理傾向に強く影響される。ひとたび第一印象が形成されると、その印象や仮説を証拠づける事実ばかりに、目を向けてしまう傾向がある。なお悪い印象や誤解を相手に与えてしまった時は、「圧倒的な量の証拠を示す」という方法が有効になるそうだ。

正直に申し上げて、私は中国へ渡航する前、「日本で反中感情が高まっているように、中国でも反日感情が高まっているのでは?」といった恐さがあった。だけど現地に行ってみて、私は圧倒的な量の証拠に圧倒された。

最後に筆者が伝えたいこと

私は至らない点が多くある人間だ。しかし、だからこそと言うべきか、異国を旅する際に“現地の人の優しさ”に触れる機会が少なくない。発展途上国だろうが先進国だろうが、北朝鮮人だろうが中国人だろうが関係ない。世界中に“善意”はあったし、世界中に“いい人”はいた。言葉が通じなくても、心が通じ合える瞬間があった。

国家関係のあれこれは、しばしば大きな主語で語られる。「日本人は」「中国人は」という言葉が簡単に飛び交う。しかし現実の旅先で出会うのは、いつも名前と顔を持った一人ひとりの人間だ。

日本から中国までは、飛行機で片道3時間ほどで到着できる。往復航空券は諸税込みで2万~4万円あれば大丈夫。ホテルは1泊3000円で快適に泊まれるし、物価は日本よりもグンと安い。飯もうまい。

あくまで私が体験したのはn=1、サンプル数が1つしかない、取るに足りない経験であることは自覚している。これで何かを断言できるほど世界は単純ではないのは言うまでもないだろう。それでも、自分の足で見て、聞いて、感じたことは、確かなものとして自分の中に残っている。

国家同士の距離が広がる時代だからこそ、個人レベルの実感はむしろ大切になる。日中両国の間にある“溝”に、小さなnが積み重なっていくことを私は信じているし、信じたい。

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