JR西日本の自動運転バス「2歩前進」どんな内容? 東広島で実験、営業運転見据え27年度認可目指す

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広大中央口バス停で小休止し、車両の外観に関する説明が行われた後、バスは再び出発。復路も自動運転で走行し、14時17分に元の乗降場所に戻ってきた。往復40分の旅が終わった。運転手が乗車していたとはいえ、ほぼ自動運転で運行していた。これで隊列走行が実現し、バス専用道も設置できればJR西日本と東広島市が目指す未来が実現することになる。

実証実験は1月下旬まで続けられる。その結果を踏まえて8月に鏡山公園入口→池ノ上学生宿舎前のレベル4自動運転の認可が取得できれば、いよいよ自動運転による営業運転の準備に入る。

自動運転バス JR西日本 東広島市 担当者
JR西日本で自動運転バスの事業を担当する奥田貴彬氏(左)と、東広島市交通政策課の帯刀武史氏(右)(記者撮影)
【写真をもっと見る】東広島市で実証実験中のJR西日本の自動運転バス。「1つで乗用車1台相当」という価格のセンサーやカメラを取り付けたEVバスや情報を映し出す車内モニターなど、公道での自動運転中の様子

「完全ドライバーレス」はまだ先

自動運転システムを備えるバスは限られているため、すべての本数でレベル4自動運転を行うというわけにはいかない。このバス路線は広電グループの芸陽バスも運行しているため、両者間で運行ダイヤを協議する必要もある。

そもそも、この区間でのレベル4自動運転が実現したとしても効果は薄い。運転手が不要になる区間はわずか500m。前後のレベル2自動運転の区間では運転手が乗車するので、その500mだけ運転手が運転席から離れるということはないだろう。運転手ゼロにするためには全区間をレベル4自動運転にする必要がある。

今回の試乗でも途中の道路工事が行われている箇所で手動運転に切り替えて運転するなど、運転手の出番があった。完全ドライバーレスを実現するためには実証実験を繰り返して、あらゆる事態をシステムで制御できるだけの経験値を積み重ねていく必要がある。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げ。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に定年退職後の現在は鉄道業界を中心に社内外の媒体で執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京交通短期大学特別教養講座講師。休日は東京都観光ボランティアとしても活動。

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