JR西日本の自動運転バス「2歩前進」どんな内容? 東広島で実験、営業運転見据え27年度認可目指す

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ポイントは2つある。第1に、それまでレベル2自動運転を行うのはルートの一部区間に限られていたが、実証実験の範囲が1周12kmのルート全体に拡大されたこと、第2に、そのうちの約500mの区間で2027年度にレベル4自動運転の認可取得を目指すという目標を掲げたことである。

さらに、JR西日本は新たに大型EVバスの新車を2台導入した。車両が代わったことから、隊列走行の実証実験は一時中断。「まずEVバス1台で自動運転について検証し、その後、できるだけ早い時期に隊列走行を再開したい」と、JR西日本でこの事業を担当する奥田貴彬氏が話す。今まで実証実験に使っていた車両の利用方法は「現在検討中」という。

BYD K8 2.0 JR西日本 自動運転実証試験 東広島市
自動運転実証実験に使われる中国BYD製のEVバス(記者撮影)

センサーの価格は「乗用車1台相当」

1月9日、実証実験の様子が報道陣に公開された。中央公園前バス停付近の乗降場所に青く塗装された真新しい車両が姿を見せた。中国の車両メーカーBYDが製造する「K8 2.0」というタイプで、全長約10mの低床構造。静かで揺れの少ない乗り心地から日本でも多くのバス事業者が採用しているという。車体の側面には燕を思わせる白いマークが描かれていた。奥田氏によれば、JRバスのシンボルマークでもある燕マークをベースに「少し先進的なイメージにした」とのことだ。

JR西日本 自動運転バス つばめマーク
車体の側面に描かれた燕のマーク(記者撮影)

前方の対象物の距離などを感知するLiDARというセンサーやステレオカメラ、GNSS(全球測位衛星システム)アンテナなどが車両の各所に設置されている。「以前よりもセンサーの数を増やしたので、システムとしてグレードアップした」(奥田氏)。その結果、「左折や横断歩道に対する認識性能が向上した」という。

LiDARの価格について尋ねると、JR西日本で次世代モビリティを担当する木村光男課長は「非公表」としながらも、「1つのLiDARの価格は乗用車1台の価格に相当する。いわばバスの前後左右に車をつけて走っているようなもの」と話した。

この記事の画像を見る(15枚)
次ページロータリーを自動で旋回
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事