最先端の自動運転バス「営業運転」まだある課題 バス待ち客見分けられるか、飛び出し対策は?

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茨城交通 ひたちBRT 自動運転
茨城県日立市の「ひたちBRT」でレベル4自動運転を行っているバス(記者撮影)

街の路線バスが自動運転で走る未来がついにやってきた。バスが走っている間、運転士は席に座っているが、ハンドルには手を触れていない。車内に設置されたモニターにバスの前方を歩く人の姿が映し出された。では、自動運転バスは次にどのような動きをするのだろうか。

この自動運転は茨城県日立市で2月3日に始まった。路線バスで多く使用される中型バスによるレベル4自動運転の営業運行は全国で初めて。自動運転のレベルは5段階に分かれており、レベル5が完全な自動運転。レベル4とは特定の条件の下で自動運転システムがすべての運転を行うというもの。つまりレベル5の一歩手前という位置付けだ。

「バス専用道」でレベル4自動運転

営業運転にも使えるようになった自動運転バスとはどこまで進化しているのか、どんな課題があるのか。それを体感すべく現地に赴いた。

快晴の2月27日。特急停車駅でもあるJR常陸多賀駅に降り立つと、駅前のロータリーにあるバス発着所には「BRT」の文字が大きく踊っていた。茨城交通が運行するバス高速輸送システム「ひたちBRT」の乗り場である。この路線でレベル4自動運転が行われている。

【写真】ひたちBRTで行われている「レベル4自動運転」。車体のあちこちにセンサーやカメラを取り付けたバスが運転士のハンドル操作なしで専用道を走る
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