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一筋縄ではいかない「マドゥロ拘束」後…二転三転するトランプ言説とベネズエラの駆け引きの行方とは?日本のベネズエラ第一人者に聞く【前編】

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――アメリカからの要求にベネズエラ側はどう対処しているのですか。

アメリカがロドリゲス氏にやらせたいのは、石油開発にアメリカの企業を入れること、キューバへの石油供給を切ることと、カベージョ内務大臣を政権から外すことだ。

この中で、石油開発に外資を入れることは受け入れやすい。ベネズエラの産油施設は老朽化して生産性が落ちており、ベネズエラ政府には資金も技術もないからだ。資源ナショナリズムにこだわっている場合ではない。

ただ、ベネズエラがキューバへの石油供給をやめれば、キューバは弱体化する、あるいは体制転換が起こる可能性があり、受け入れがたいだろう。

キューバとの”共依存”関係

キューバとベネズエラは共依存関係にある。ベネズエラのチャベス・マドゥロ政権は、いかに国内の経済が厳しくてもキューバに石油を供給し続けてきた。それは、キューバから体制維持のインテリジェンスも含めたさまざまなノウハウや人材を得てきたからだ。両国ともに現体制を維持するためには、その協力関係は必要である。

今回、マドゥロ拘束の真夜中の軍事作戦で、キューバ人の軍人と内務省職員32人が死亡したとキューバ政府が公表している。ベネズエラ側の要請を受けたミッション遂行中だった、と。国家安全保障上の最重要エリアに少なくともその人数のキューバ人がいたということだ。ベネズエラではキューバの関与は知られていたことだが、今回、キューバ政府が死亡者について公表したことで明るみに出た。

キューバから政権維持のノウハウや人材が提供されなければ、チャベス派政権も揺らぐ。だからアメリカはそこを絶ちたいのだが、チャベス派の体制を維持したいと考えるロドリゲス氏には受け入れがたい。

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