【WRCのために生まれ、姿を消した名車の功績】三菱「ランサーエボリューション」の歴史と、現行モデルに引き継がれる伝統のテクノロジー

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2005年発売のランサーエボリューションⅨ
2005年発売のランサーエボリューションⅨ(写真:三菱自動車)

さらに9代目ランエボⅨでは、シリーズ初の連続可変バルブタイミング機構「MIVEC(マイペック)」を採用した2.0Lインタークーラーターボエンジンを搭載。MIVECとは、エンジンの回転数に応じてバルブの開閉タイミングやリフト量を最適化し、燃費性能と出力特性を両立する機構のこと。これにより、低回転域から高回転域まで全域でレスポンスが向上するなど、さらなるエンジンの高性能化を実現した。

AT車やワゴン車、MR設定などの派生モデルたち

ランサーエボリューションⅨ MRのエクステリア
ランサーエボリューションⅨ MRのエクステリア(写真:三菱自動車)

なお、当世代では、数々の派生モデルが登場したことも特徴だ。たとえば、2002年には、7代目ランエボⅦをベースに、シリーズ初となるオートマチック車「GT-A」が登場。また、2004年には、8代目のランエボⅧをベースにした「MR」グレードも登場している。

MRとは、「Mitsubishi Racing」の略で、三菱の高性能モデルであることの証し。1970年に登場したスポーツモデル「ギャランGTO」の初代に設定されて以来、同社の最高峰スポーツモデルに与えられる称号として受け継がれている。

具体的な装備では、ノーマルのランエボⅧをベースに、量産車初のアルミルーフを採用。ビルシュタイン社製ショックアブソーバー、エンジンでは最大トルクを40.8kg-mに向上するなどで、走りをよりアップグレードしていたことがポイントだ。

さらに、2006年には、9代目ランエボⅨをベースにしたMRグレードも設定。過給レスポンスを改善させたチタンアルミ合金製のタービンホイールなど、よりアップグレードした装備を採用していた。

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