【WRCのために生まれ、姿を消した名車の功績】三菱「ランサーエボリューション」の歴史と、現行モデルに引き継がれる伝統のテクノロジー
まず、1992年に登場した初代から1995年登場の3代目までが第1世代。なお、ランサーエボリューションの車名には、初代を除き、登場した順に最後にローマ数字をつけることが定番だ。ファンの間では、初代のみ「ランエボ」と呼び、2代目は「ランエボⅡ」、3代目は「ランエボⅢ」といった愛称で呼んでいた。
初代ランサーエボリューションは、世界最高峰のラリー競技であるWRCに参戦するベースモデルとして開発された。当時のWRCは、グループA(量産車改造カテゴリー)がメインクラスで、参戦する競技車両は、ベースとなる量産車が年間2500台以上生産されていることが条件。ランエボは、そんなWRCのグループA参戦用マシン、いわゆるホモロゲーションモデルとして誕生したのだ。
ベースとなったのは軽量・コンパクトなセダンモデルの「ランサー」。エンジンには、ランエボの前身となるラリーマシン「ギャランVR-4」で熟成を重ねた2.0L・4気筒ターボの4G63型を搭載した。最高出力は、ギャランVR-4より10PSアップした250PSを発揮し、当時としてはかなりのハイパワーを実現。独自のフルタイム4WD機構や軽量なアルミ製ボンネットフードなどにより、ラリーカーのベースとして高い運動性能を誇っていた。
ギャランVR-4から引き継がれた技術
ちなみにギャランVR-4とは、1988年から1992年まで、三菱がWRCなどのラリー競技に投入したワークスマシン。1993年以降、ランエボにスイッチするまで、数々のレースで優勝を獲得したことで、三菱の名を世界に轟かしたモデルだ。
そんなギャランVR-4に代わるラリーマシンのベース車となる初代ランエボは、なんと発売と同時に完売となるほどの大ヒットを記録。当時、スポーツモデルの新車販売台数が、いかにモータースポーツと密接な関係を持っていたかわかるエピソードだ。


















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