「新宿区なのに地味だな」→「私がバカだった」…東京への憧れを募らせた24歳彼女が「選んだ街」と、浅はかだった自分への「後悔」

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
中井駅と、奥に見える中井富士橋
中井駅と、奥に見える中井富士橋。新宿区とは思えぬ閑静な駅前である(筆者撮影)
この記事の画像を見る(12枚)
進学、就職、結婚……人は様々な理由で東京に移り住む。しかしずっと同じ街に暮らすとは限らず、一度引っ越すと、その街に何年も足を運ばないケースも――本連載ではそんな「東京で最初に住んだ街」を、様々な書き手が久しぶりに歩き、想い出の中の街と現在の街を比べていきます。第7回はライターの坪川うたさんが、中井で過ごした日々を振り返ります。

上京したばかりの頃、「どこに住んでいるの?」と聞かれたら「新宿区」と返していた。「中井」と答えても相手は知らないか、知っていても大した反応を得られない。「新宿区」と都会っぽさを響かせることで、ちっぽけな自尊心を保っていた。

東京に住んで数年が経った今ならわかる。私は、中井という街の良さをわかってなかっただけなのだと……。

豊島区と中野区の目と鼻の先、ギリギリ新宿区の端っこにある「中井」を久しぶりに訪れた。大江戸線の長いエスカレーターを上り、駅前の景色が目に入ったとき、あの頃を思い出してひどく感傷に浸ってしまった。

中井駅前の景色
毎日通っていた中井駅前の景色(筆者撮影)

三度目の正直で上京、消去法的に選んだ「中井」

社会人3年目の秋。福岡に住んでいた私は、「ずっとここにいていいの?」とモヤモヤを募らせていた。

本当は大学に進学するタイミングで東京に行きたかった。しかし、親に反対されて地元に残ることに。今度こそと意気込んだ新卒就活時は、志望していた東京の企業から内定をもらえなかった。

次ページ東京へ行く夢を諦めきれず…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事