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ライフ #東京で最初に住んだ街

「新宿区なのに地味だな」→「私がバカだった」…東京への憧れを募らせた24歳彼女が「選んだ街」と、浅はかだった自分への「後悔」

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  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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ドラム式洗濯機が入らない事件のときに通ったコインランドリー(筆者撮影)

「アクセスの良い住宅街」としか思っていなかった

ところが、ダンボールが所狭しと積まれ、荷解きもろくに終わっていない頃から、私は中井の外ばかりにいた。

新宿、渋谷、恵比寿、銀座、上野……「東京といえば」という街に、大体30分あれば行けて感動した。近所には中井駅のほかに、落合駅もある。落合から東西線で高田馬場、そこから山手線に乗り換えるのが定番のルートになった。山手線の隣駅に住むのは便利だと知った。

誰もが知るおしゃれな街でもなければ、下町っぽい飲食店がたくさん並んでいるわけでもない。落ち着いた静かな住宅街。でも住所は「新宿区」で、都心に近い。それが当時の私にとって、中井の良いところだった。

中井は、生活するうえで必要なところも揃っていた。仕事終わりに、駅からスーパーみらべるやツルハドラッグに寄って帰る。自炊が面倒な日は、セブンイレブンやマクドナルドで済ませる。便利だが、福岡での暮らしとなんら変わらなかった。

お世話になったスーパーみらべる(筆者撮影)

駅前が狭く、川沿いに商店が立ち並んでいる中井。再開発されない古い町並みは、地方出身者が抱く東京のイメージとは異なっていた。妙正寺川と西武新宿線の線路に架かる中井富士見橋から新宿の高層ビル群を見るときだけ、「東京で暮らしている」と感じた。

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【中井の街に目を向けるようになったきっかけ】

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