「新宿区なのに地味だな」→「私がバカだった」…東京への憧れを募らせた24歳彼女が「選んだ街」と、浅はかだった自分への「後悔」

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あんこから手作りしていて見た目も可愛らしい上生菓子がおすすめとのこと。いちご大福と上生菓子を購入し、心もお腹も満たされる気分だった。

上生菓子
あんこの甘みと、ほんのりとしたいちごの酸味が美味しかった(筆者撮影)

中井に住んでいたときも商店街を通っていたけど、あの頃は都会っぽいショッピングセンターや高層ビルのある街が好きで、中井のお店を見過ごしていた。電車に乗って他の街にばかり行かないで、もっと中井を歩けば良かった。

今なら、「新宿区の街」ではなく「中井」での暮らしを大切にできる

中井は、上京する人が憧れるような知名度はないが、都心の利便性と落ち着いた住環境を兼ね備えた住み良い街である。派手なビルや商業施設はないけれど、人のあたたかさが感じられる商店が息づいている。「再開発されない」のではなく、「再開発されないからこそいい」街なのだと、今の私ならわかる。

中井の良さがもっと広まってほしいような、でも変わらずひっそりとその魅力を閉じ込めておいてほしいような。矛盾した気持ちを抱いている。

今の私なら、もう中井を「新宿区の街」として消費することはない。新しく移り住んだ街では、日曜日のお昼に近所を散歩することを楽しんでいる。いつも子どもの声が聞こえてくる小さな本屋と、出来立てホクホクのたい焼き屋がお気に入りだ。

東京という街は、隣の芝はどこまでも青くて、まだまだ背伸びしてしまうことはあるけれど。目の前に広がる街での暮らしを、大切にしたい。中井は私にとって、東京の多様さを教えてくれた街なのだ。

坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家

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つぼかわ・うた / Uta Tsubokawa

ショッピングセンター偏愛家・ライター。新卒で大型SCデベロッパーに就職。小型SCデベロッパーへの転職を経て、フリーランスに。国内外で500以上の商業施設を視察済み。宅建・FP2級。熊本大学卒。

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