「新宿区なのに地味だな」→「私がバカだった」…東京への憧れを募らせた24歳彼女が「選んだ街」と、浅はかだった自分への「後悔」

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東京へ行く夢を諦めきれず、転職を決意。三度目の正直、念願叶っての上京だった。そこまでして上京したかった理由は様々あるが、東京の「街」への憧れが一番大きい。

早稲田大学出身の先輩に住む場所を相談したところ、

「上石神井とかいいよ。東小金井もいい。家賃との兼ね合いになるけど、東中野とかも捨てがたいな」

などと、おすすめされた。東京には何度も来たことがあったけど、どの駅も知らなかった。ドラマ『東京女子図鑑』に感化されて恵比寿や三茶に憧れていたが、私の払える家賃では住めないらしい。

職場へ一番行きやすい東中野が良かったが、それでも予算が足りなかった。そこで不動産屋のお兄さんが提案してくれたのが、1駅隣の「中井」だった。

ギリギリ新宿区の端っこ「中井」で始まった上京生活

1K6畳、家賃9万5千円。今となっては、築年数を妥協すれば恵比寿にも住めた気がするが、福岡のときと同じく新築で駅近という条件を譲れなかった。そのせいで結局予算を超えたのだが、当時はコロナ禍で出かける機会が減り、多少お金が貯まっていた。そこに“上京ハイ”が重なり、計算が甘くなっていたのだ。

ここぞとばかりに、家具家電も買い替えた。欲しかったドラム式洗濯機も購入。新居にはベランダすらなくて東京の家の狭さに驚いたが、ドラム式洗濯機で乾燥すれば問題ないと安心していた。

ところが、いざ搬入したら扉が洗面台にぶつかって置けなかった。そういえば、家電量販店の店員さんが、「6畳のお宅ならドラム式は入らないかもしれませんよ」と教えてくれていたなぁ。

洗面所
ドラム式洗濯機が入らなかった洗面所。「そんなことってあるんだ」と思った(筆者撮影)

縦型の洗濯機に交換するまでの数日間、コインランドリーへ通うことになった。洗濯物を手にいっぱい抱えて、中井の街特有の狭い道を通り抜けるとき、この街での生活が始まった感じがした。戸建や低層マンションが密集する何でもない景色が、新鮮で楽しかった。

中井の景色
中井には狭い道が多い(筆者撮影)
次ページ当時は電車に乗って他の街にばかり行っていた
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