韓国の「国民俳優」安聖基氏が死去、韓国の映画史をつねに代表してきた大物俳優、日本映画にも出演し文化交流の大事さを伝えてきた
日本でも小栗康平監督の『眠る男』(96年)に出演、役所広司氏らと共演するなど日本での知名度を高めた。02年に日韓共催となったワールドカップサッカー大会の広報大使としても活躍。日本との文化交流を推進した。08年には「政治的摩擦があっても、文化交流を止めてならない」と発言するなど、日本との文化交流に積極的だった。
歳月が流れ重厚な魅力が増し、韓国大統領役も2度演じた。チョン・マンベ監督の『ピアノを弾く大統領』(02年)、カン・ウソク監督の『韓半島』(06年)ではそれぞれ対照的なイメージの大統領を演じた。
コメディにも一芸があった。カン・ウソク監督の『ツー・コップス』(93年)では腐敗にまみれたチョ・ユンス刑事を演じて観客の笑いを誘った。
安聖基を慕わない俳優は誰1人いなかった
最後の映画はキム・ハンミン監督の『ノリャン:死の海』(23年)。当時、血液がんと闘病中にもかかわらず、魂を込めた演技を披露した。国内の各種映画祭で主演男優賞と演技賞を40回以上受賞した。
80年代、90年代、2000年代、10年代にわたり主演賞を受賞した俳優は、安氏ただ1人である。時代や世代を問わず愛された俳優だった証左だ。ペ・チャンホ監督の『すばらしき我が青春の日々』(87年)と『ホワイト・バッジ』でアジア太平洋映画祭主演男優賞も2度受賞している。
生涯、スキャンダルもなく、模範的な姿で後輩からも慕われ、「先輩・後輩問わず、彼を慕わなかった人は誰1人いなかった」とも言われた。韓国映画俳優協会理事長なども務め、韓国映画界の権益保護にも尽力した。92年から20年以上にわたりユニセフ親善大使として活動した。
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