韓国の「国民俳優」安聖基氏が死去、韓国の映画史をつねに代表してきた大物俳優、日本映画にも出演し文化交流の大事さを伝えてきた

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2006年の韓国・釜山国際映画祭のイベントに出場した安聖基氏(写真:Chung Sung-Jun/スタッフ、Getty Images)

韓国の「国民俳優」として著名な安聖基(アン・ソンギ)氏が2026年1月5日、死去した。享年74。1月1日に誕生日を迎えたばかりだった。

安氏は25年12月30日、自宅で食べ物がのどに詰まった状態で倒れ、病院に搬送された。集中治療室に入院し意識不明の状態で集中治療を受けていたが、家族が見守る中、息を引き取った。

がん治療中にも映画出演

1957年、キム・ギヨン監督の『黄昏列車』で子役としてデビュー、それから2020年代初頭に至るまで約60年間、170本以上の映画に出演した。映画『NOWHERE 情け容赦なし』『ツー・コップス』『ラジオスター』『シルミド』などをヒットさせるなど「国民俳優」として愛された。

しかし19年に血液がんとの闘病生活が始まった。完治の診断を受けたこともあったが、その後がんが再発して治療を受けてきたが、闘病中も映画『ハンサン:龍の出現』『誕生』などに出演し、第27回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭の開幕式など、イベントで姿を見せていた。

安氏の所属事務所は「彼は演技に対する深い使命感と変わらぬ誠実さで、大韓民国の大衆文化の歴史と共に歩んできた。その演技はつねに人と人生に向けられており、数多くの作品を通じて時代と世代を超え、深い感動と慰めを伝えてくれた」と発表した。

さらに「俳優以前に1人の人間としての品格と責任を何よりも大切にし、先輩や後輩の芸術家たちと現場を尊重してきた真の意味での『国民俳優』だった。彼が残した作品と精神はこれからも長く私たちのそばにとどまり、多くの人々に記憶されるだろう」と付け加えた。

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