30代前半女性は時間軸で優先順位を決めよう 今すぐやること、長い目で見ることがある

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仕事に子育てに博士課程への進学とは、すばらしいご活躍ですね。いただいた文章からも、悩めるワーママさんが奮闘しつつも前向きに人生を生きていらっしゃる姿が想像できます。

奮闘し、前向きに生きることはすばらしい

さて、いただいたご質問への根本的な解決は、パートナーであるご主人によるところが非常に大きいというのが事実でもありますので、下記はあくまでも参考にとどめ、ご主人と仕事、育児や家事の分担についてよく話し合いながら、ご家族にとってのベストの選択肢を導き出してください。

まずは3人目を産む、大学で学ぶ、ヘルスケアの仕事をする、といった複数のやりたいことある中で、実現可能性という意味での時間軸による優先順位をつけてみましょう。大切なのは優先順位をつけることで、取捨選択をしてあきらめる必要はありません。

まずヘルスケア業界向けのシステム開発ですが、悩めるワーママさんにとっては、お忙しい中でも博士課程に進むステップを経るほどやりたいことなのでしょう。働きながら博士課程に進むことで知識を得て、満を持して転職というステップも考えていると思います。

さて、現在お勤めの会社のグループの内外にかかわらず、今回の転職のケースについて考えるべきは、転職後に仕事のことで過度にバタバタしないよう準備をするということです。

当然、新しい会社と仕事では慣れないこともある中、ある程度の混乱は想定できますが、そうは言っても仕事に加えて育児に通学にとなると大変です。そういった混乱をなるべく少なくする努力をすべきです。加えて、気兼ねなく(そもそも本来は気を使うべきものでもないのですが)産休を取ろうと思ったら、すでに実績のある職場において産休を取るほうが何かと安心です。

そういった意味では、すぐにでも実績を出せる準備として事前に業界知識なりを身に付けて、というのは正しい方法です。後はそのタイミングです。

いただいた文章を拝見するに、悩めるワーママさんはこの先もキャリアを積まれることを想定されているようです。そしてキャリアとは今後、30年間程度かけてやりたいことを行うことでもあります。つまりその時間軸はそれなりに長いのです。

時間軸は長い一方で、先ほど申し上げたとおり転職に伴う避けられない混乱が発生する時点では、悩めるワーママさんとして、できるかぎり混乱に対処することが大切です。何せひとりではなく家族の一員でもありますからね。

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