マツダCX-80「月販1000台未満」挽回の可能性は? 強豪ひしめくプレミアムSUV市場で戦うマツダのフラッグシップ
このうち日本とヨーロッパにはナローボディのCX-60とCX-80を、北米にはワイドボディのCX-70とCX-90を導入している。
CX-5を代表とする従来モデルの上位に、新たな商品群を揃えたことで、マツダは商品ラインナップに厚みを出すことができた。
また、サイズアップすることで、日本やヨーロッパよりも大きなクルマが売れる北米市場のボリュームゾーンを狙うこともできる。
マツダとしての本音の部分は、大型車が主流の北米市場を攻略するためにラージ商品群を作ったというほうが近いだろう。
「CX-80」は果たして売れているのか?
では、そんなCX-80は、日本でどれほど売れているのか。
発売直後の2024年10月から半年ほどは、月販1200~2000台で推移した。しかし、2025年春からは月販1000台以下に落ち込んでしまう。
直近の2025年11月の販売は668台。自販連のランキングでいえば、48位(軽自動車は含まず)である。
2025年1~6月の半年間での販売は5837台。2024年10月の発売から2025年9月までの1年間では、約1万3200台だ。
この数字は果たして多いのか少ないのか。ライバル車の動向を見てみよう。
トヨタ「ランドクルーザー」は、2025年1~6月の半年間で2万3331台を売っている。これは「300」「250」「70」すべての合算だが、CX-80の「半年で5837台」という数字は、見劣りする。
とはいえ、ランドクルーザーは歴史ある世界的な人気車だ。ルーキーであるCX-80を比較するのは、少々かわいそう。この差は仕方ないといえる。
同じような価格帯で3列シートもある三菱「アウトランダーPHEV」は1~6月に4640台を販売した。
これと比べれば、CX-80もそれほど悪いわけではない。同じラージ商品群第1弾のCX-60も、1~6月の販売は6214台であった。兄弟車のような存在と見れば、2台の数字が近いのは当然かもしれない。
一方で、スモール商品群であった同じ3列シートSUVの「CX-8」はどうであったか。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら