ヨーロッパの最西端「ポルトガル鉄道旅」の醍醐味 移動手段は高速バスが優勢、トラムは観光に特化

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都市内交通に鉄道があるのは首都リスボンと第2の都市ポルトの2都市である。リスボンとポルトにメトロがあり、ポルトのメトロは一部道路も走行するのでメトロとトラムの中間的な存在だ。2都市ともメトロが空港へも乗り入れ、距離的にも近いので空港が便利である。ともにドイツ製車両が主力だが、ポルトの新型車両は中国製である。ヨーロッパでもじわじわと中国製が浸透しつつある。やはり価格と納期が魅力なのであろうか。

また、本稿では触れないが、リスボンのメトロは全般的にエスカレーターやエレベーターが故障で止まっていることが多く、便利ではない側面もある。それに関しては2025年10月7日付記事(リスボン観光の象徴「ケーブルカー事故」なぜ起きた)を参照されたい。

旧型トラムを観光に活用

リスボンのトラムは、新型の連接車で運行する路線と旧型の単車で運行する路線があり、後者は観光用に残してあるという印象だ。ポルトにも旧型のトラム路線が残っているが、こちらは完全に観光用で、メトロの交通カードなどでは乗車できず、地元利用客はいない。

都市内交通の運賃は、リスボンでいえばメトロ、トラム、路線バス乗り放題24時間券7ユーロ(約1300円)、加えてテージョ川の船にも乗れるものが10ユーロ(約1800円)、さらに国鉄近郊電車にも乗れるものが11ユーロ(約2000円)であった。最も基本のものでも日本円で1000円以上し、東京メトロなどに比べると割高だが、メトロ、トラム、バスすべてに乗れるので、都市内移動はこれ1枚で事足り、リーズナブルに感じた。さらにリスボン近郊の観光都市シントラにも観光用トラムがあり、トロッコ車両のようなオープン・エアの車両なので、こちらも100%観光用である。

これら観光客専用の鉄道路線はバスが並行し、鉄道は完全に観光用である。こういった観光トラムはポルトガルの名物になった。

リスボンの旧型トラムは黄色い車両が一般車両、赤い車両はツアー専用。ポルトのトラムには1日券がなく、乗り放題切符は2日券のみで、値段も観光客価格である。

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