ヨーロッパの最西端「ポルトガル鉄道旅」の醍醐味 移動手段は高速バスが優勢、トラムは観光に特化
切符は「ユーレイルパス」ポルトガル用3日間シニア料金111米ドル(約1万7000円)、都市内や近郊は各種24時間切符を利用した。滞在2週間に対して「ユーレイルパス」が3日間は短い気もするが、実際には3日もあれば十分で、高速バスや国内航空路も併用した。鉄道にこだわらない旅であれば、バスのほうが便利な部分も多い。
鉄道運営はほとんど国鉄で、都市間列車は特急の「アルファ」と呼ぶイタリア製振子電車と、急行に相当する電気機関車牽引のインターシティがあり、ともに全席指定席である。ヨーロッパでは「ユーレイルパス」だけでほとんどの列車が利用できる国と、優等列車利用時は別途指定席券が必要な国があり、ポルトガルは後者。「ユーレイルパス」所持者も指定席券5ユーロ(約900円)が別途必要で、短区間の利用であっても指定席券購入となる。そういう意味ではポルトガルはパスの利便性が低い。「ユーレイルパス」だけでは実質「青春18きっぷ」のような存在になり、機動性に乏しい。このことを踏まえてパスを利用する必要もある。
かといって都市間を普通列車利用では乗り換えを伴い、所要時間も倍以上になる。その点では優等列車は線路幅が広軌のせいか、在来線にもかかわらず、かなりの高速運転であった。
在来線といえどもかなり高速
「アルファ」はイタリア製振子電車でスイス、フィンランド他各国で採用されているが、ポルトガルで運転されている列車が最も速く感じた。この電車の最高速度は時速220kmであるが、実際に時速200km前後で運転している感覚であった。インターシティも機関車牽引ながら、かなりの高速運転だった。
普通列車は地方ローカル線車両と大都市近郊の通勤車両があり、前者はトイレ付き、後者はトイレなしで、リスボン周辺では2階建て車両も多い。ただし、通勤目的といってもロングシート車両はない。
リスボンには2階建て車両で運行する通勤目的のフェルタグスという私鉄もあり、テージョ川に架かる「4月25日橋」という大きな吊り橋を渡ってリスボン南部のベッドタウンとを結ぶ。線路はリスボンから南へ向かう国鉄線なので、上下分離方式での私鉄である。



















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