「帰省したら冷蔵庫をチェック」→「親の異変を察知」は本当だった。ふとした勘は案外当たる。「あれっ」と思うことがあったらメモを
Bさんは、近所のクリニックが開く1月6日まで帰省を延ばして、母親を連れていきました。血液検査の結果、異常が判明し、ほどなく入院となりました。
実は、Bさんの母親は、その後、夏を待たずに死亡。「もっと早く気付くべきでした。でも、電話のようすは普通だったし、わからなかった。あそこまで具合が悪くなっていても、連絡してくれないなんて……。私に心配をかけたくないとの思いが強かったのですね」とBさんは肩を落とします。
「あれっ」と思うことがあったらメモを
AさんとBさんのケースでは、どちらも実家の冷蔵庫から親の異変に気づきました。
もちろん冷蔵庫を見るだけで体調異変やその予兆を知ることができるわけではありません。しかし、冷蔵庫は心身機能低下のサインが出やすい場所だといえるでしょう。買い物や食事の起点であり、日に何回も利用する場。コンパクトなスペースなので、整理整頓が必要だからです。
トイレや浴室などの水回りに異変が現れるケースもあります。掃除がいいかげんになり、汚れが目立ったり、「臭いが発生していた」という声を聞くこともあります。
親が着ている洋服もチェックポイントとなります。季節感のおかしな衣類を着ていたり、汚れたままなどだらしなくなっていたりすると、体調が良くないのかもしれません。
異変といえるほどのものでなくても、「あれっ」と思うことがあれば、日付とその内容をメモ書きしておくといいでしょう。以下はメモの例です。
こういう気づきは案外、的を射ているものです。会ったときだけではなく、電話での会話から異変を拾えるケースもあります。
このようなメモが積み重なれば、「あれっ」は確信に変わっていきます。さらにメモがあれば、受診したり、地域包括支援センターに相談したりするときに、これまでの経過を正しく説明することができます。
結果、より適切な診断やアドバイスをもらえ、治療や介護サービスを選択する際に必ず役立つでしょう。
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